【書評】土井 英司 『20代で人生の年収は9割決まる』大和書房

 先の見えない不況、終身雇用制の終焉と成果主義が広まる中、結果を出せる社員、そして一人の人間として自分の望んだ生き方をするためのバイブル。



 本書は、その題名の通り会社や社会から本当に必要とされる人材になる為に、やるべき事を二十代の入社時点から三十代の中堅クラスまで5つに区分した上で、仕事上の目標設定、仕事とプライベートの両立、上司や部下との関係づくりまで、具体的に分析しています。

 二十代から三十代という、いわゆる「若手」という時期は、自分自身の方向性を決める大切な時期だけに、それに伴う不安や悩みも大きなものです。本書を読むと一人の社会人の成長シュミレーションを辿るような体験が出来るため、そういった不安自体が無くなりはしないものの、漠然と何をしたら良いのか迷っていた状態から、霧が晴れていくような気分になりました。

 これから社会に出られる方に是非一度読んで貰いたい一冊です。

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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

内藤館人著 『他人を動かす質問』 大和書房

心理学を応用した他人を動かす質問術
 心理学を熟知した著者が教える他人を動かす質問術。コミュニケーションの大事な要素の一つである質問の仕方を徹底的にアドバイスしてくれる本です。

4479771557 他人を動かす質問
内藤 誼人
大和書房 2010-05-21

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 著者のスタンスは、人間の本質を合理的なものというよりは、見栄やプライド、利己心を持った非合理的なものとして心理学的に分析しています。そしてその前提に立った上で、上手く相手のプライドを傷つけないような質問の仕方を提案しています。

 相手を直接対象とした質問「あなたは~ですか?」をするのではなく、「みんなは~だと思いますか?」といった一般化した形で聞き、その中に現れてくるその人の傾向を知る方法。寛容な態度で相手の要求を聞きつつ、やんわりと断る方法など。

他人を非合理的な存在として見ることで見えてくるもの

 他人を非合理的な存在として見る本書の視点は、一見人間性を無視したものにも感じられますが、私自身、普段は「相手もちゃんと考えていれば、これぐらいわかりそうなものなのに…」という自分に都合のいい合理性の前提に立った解釈から、他人との関係に悩みがちなだけに、参考になる部分が多かったです。

 そういう意味では、本書の他人を非合理的な存在として見るというスタンスは、自分と他人との関係を外側から、相対的に見る冷静さを与えてくれるものなのだと思います。

 自分も相手も楽しい気持ちになれる質問術。職場での会議や日常生活をほんの少し、豊かにしてくれるノウハウばかりです。


関連書籍


山添利也著 『200メートルの行列ができる繁盛店はこうつくる!』 同文館出版

大行列をつくる繁盛店のつくり方
 “売れている感”の演出が行列をつくり、行列がさらなる大行列を作る。経営コンサルタントの著者が教える繁盛店をつくるノウハウ満載の一冊。

200メートルの行列ができる繁盛店はこうつくる! (DO BOOKS)
200メートルの行列ができる繁盛店はこうつくる! (DO BOOKS) 山添 利也

おすすめ平均
stars再現できるノウハウ
stars行列のできるお店の裏側にある人間ドラマ
starsこれからの飲食店業界のバイブルに!

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 本書では、主に飲食店をテーマにした商品販売のノウハウが紹介されています。具体的な例としては「日本一のチーズケーキ」、「蜂蜜ロールケーキ」といった商品を販売した際の実例を挙げて、如何に商品の“売れている感"を演出するのかが説明されています。ただ、ここで注意したいのは、この本が特別な状況のもとに生み出された成功例、いわゆる例外的なノウハウを紹介したものではないという点です。

 その方法は、プレスリリースの書き方、顧客の評価をダイレクトに知り改善策を探れる宣伝効果も高いクチコミツールの作り方、行列がさらなる行列を生むイベント開催のノウハウまで幅広い範囲に及んでおり、成功例から学びつつも紹介されている方法はどれも多くの飲食店に応用できる一般的なものです。

繁盛店が地域経済を活性化する!
 また、飲食店という地域に密着したビジネスだけに、単に自分の店舗の売上を増加させることに留まらず、地域経済活性化までを視野に入れて戦略を立てる著者の姿勢にも共感できます。

 シャッター街という言葉がメディアに頻出し、大型ディスカウントストアやコンビニの登場で、個人商店の売上げが思うように伸びないと言われる昨今、この本がきっかけで、100、200と行列の出来る飲食店、穴場の個人商店が登場するのではないでしょうか。


関連書籍


高田靖久著 『お客様を3週間でザクザク集める方法』 中経出版

 いかに顧客を獲得するか?本書では顧客の質にこだわった徹底した顧客管理に基づく21のノウハウが紹介されています。

 本書の著者、高田靖久氏は、IT企業に就職し、飲食店・美容院を中心とした顧客管理ソフト・顧客戦略支援ツールの商品企画・販売に携わってきた人物。

「売れない営業マン」から、「売上前年比300%アップ」を達成
 入社当初は「売れない営業マン」だったものの、「基本給の5分の1」を自己投資につぎ込み、短期間で営業・店舗経営ノウハウを習得。そのノウハウを顧客管理ソフトウェアに組み込み、クライアントに提出したところ、売上前年比300%アップを達成。その販売・導入実績は1000店舗を超えるなど、強者ぶりを発揮しています。

お客様を3週間でザクザク集める方法
お客様を3週間でザクザク集める方法 高田 靖久

おすすめ平均
stars最終章が素晴らしい。
stars顧客管理の重要さをきっちと1~2時間で読めるのが最高に良い!!
stars初心者向け。でも知ってる人は意外に少ない内容。手堅い一冊です。
starsとにかく読みやすく、すぐ真似したくなる楽しいビジネス書
stars実行に移しやすい方法が多いと思います

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「一回がきりのお客様」を「お得意様」に変える方法
 著者はいままでに、『お客様は「えこひいき」しなさい!』、『「一回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!』などの斬新な顧客管理ノウハウ本を出してきましたが、本書も企業の一サラリーマンとは思えない、ユニークなノウハウがつまった一冊です。そして何より、話自体が面白く、ボリュームもそこそこの為、1、2時間でサクっと読める本です。

 題名だけ見るとかなり軽薄な本なのかと思っていましたが、内容はかなりしっかりした顧客管理のノウハウを扱った本でした。著者が実際に調査した結果、多くの会社ではその顧客の6割近くが「一回きりのお客様」だったことから、その6割のうちのどれだけを「お得意様」にできるかで企業の売上げに大きな違いが出るという著者の基本的な立ち位置には共感できる方も多いと思います。先程、「顧客の質」といったのはまさに著者のこの考え方によるものです。

21のノウハウを一つ一つ実践していくことで、確実にリピート客が増大しそうな内容でした。本書を読んでいて感じたのですが、ここで紹介されているノウハウの多くは、集客に悩む営業関係者はもちろん、ブログの集客にも効果的なものばかりだと感じました。私も早速実践していますが、結果は如何に?


関連書籍


濱本克哉著 『孫子の兵法―社長が経営に活かす70の実務と戦略―』 日本経営合理化協会

現代に蘇る『孫子の兵法』
  「孫子の兵法」をビジネス現場に応用し、不況にあえぐ中小企業の再生に成果を挙げてきた著者濱本克哉が、豊富な実践体験をもとに語る現代版「孫子の兵法」。

  著者は、関西学院大学を卒業後、大手流通企業を経て、不況にあえぐ中小企業の実態を間近にしたことから、「小さくても強い「利」と「義」を兼ね備えた企業を育てなければ日本に未来はない。」と感じ、経営コンサルタントとして独立した人物です。

孫子の兵法 社長が経営に活かす70の実務と戦略 (ソンシノヘイホウ シャチョウガケイエイニイカス70ノジツムトセンリャク)
孫子の兵法 社長が経営に活かす70の実務と戦略 (ソンシノヘイホウ シャチョウガケイエイニイカス70ノジツムトセンリャク) 濱本克哉(ハマモトカツヤ)

おすすめ平均
stars大変、面白く、かつ実践的内容

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  「社長は、月に400時間お客様を回れ!」という現場主義に基づく徹底した指導、事業計画づくりへの厳しさから「経営の軍師」という異名をもつ濱野氏が著した本書は、中国の春秋時代(紀元前770年~前403年)に書かれた「孫子の兵法」を現代のビジネスに活かす70の方法を紹介しています。

『孫子の兵法』はもう古い?
 ここで当然、紀元前に書かれたような本が、現代の複雑化し、多様化したビジネスの現場で本当に役に立つのか?という疑問が生じます。しかし、『孫子の兵法』が書かれた中国の春秋時代は、多くの小国が日々、生きるか死ぬかの場面で決断を繰り返さなければならなかった時代であり、その多くの実戦(実践)の中から生まれたのが『孫子の兵法』という書物でした。

 春秋時代の「小国」を現代に置き換えて考えてみると、中小企業の成長と衰退に関わる多くの論点が含まれた書物として「孫子の兵法」がいかに有効な教えであるかが理解できます。

 本書は、濱野氏が中小企業再生の現場で得た多くの実体験をもとに「孫子の兵法」を読み解いていた珠玉の名著です。

 10260円という定価には、当初は正直「高い!」という感じがしていましたが、550ページに渡って、実際の経営事例をもとにした経営実践を追体験できる本書の内容を学んだ後では、下手なビジネス・セミナーを受講するよりは、本書を熟読する方が、非常に安上がりだと感じました。

『孫子の兵法』は人間無視の書物か?
 最後に、「孫子の兵法」は、クラウゼヴィッツの「戦争論」と並んで、現場の兵士やその心情より、成果や合理性を尊重する書物のように評価されることが多い書物ですが、本書で語られる「孫子の兵法」は、多くの中小企業を救いたいという濱野氏の人柄から来る人間への優しさが加わっている為か、厳しい中にも、組織そして、同じ業界に携わる全ての人間への深い愛情が感じられる本でした。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
 スタンフォードで、 起業者としてのマインドを教える授業の内容について書いた本ですが、 起業を目指す人のみならず、 誰もが精力的に生きていくために必要な心構えというものを 教えてくれる良書だと思います。 内容を要約してしまうと、 ・自分で限界を定めない ・失敗を決して恐れるな ・常に自分の周りにチャンスがないか意識しろ などといった陳腐な台詞になってしまいますが、 それらを実際の講義内容や、 著者の周囲の人間のエピソードを含めて説明することで、 非常に身に入りやすい文章になっていると思います。 仕事、人生にに対してのモチベーションを得るのに、 非常に優れた本です。 (amazon.co.jp レビューより)

 タイトルだけでグッときたのですが、読んでみると「気づいた!なるほど!」と新しい自分を築くことができます。 書評が高いのも当然! 是非、読んでみてね><; (amazon.co.jp レビューより)

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
 さすがに売れている本だけあって、読みやすく、理解しやすく書かれています。 「そんなことは分かりきっている」という内容も多いのですが、そんな「分かりきっていること」さえ実行できない会社も、現実には多いものです。 まあ、話の展開については「出来すぎ」の感はありますし、現実の世界には本に登場する人たちと 違って、やはりどうやっても組織の中で能力を活かせ ない人もいるので、この本の通りに進むようなことはまずありませんが、マネージメントのいろはを学ぶにはなかなか良い本だと思います。(amazon.co.jp レビューより)

  ビジネス書って読んで、理解したつもりになるんだけど、それをいざ実践しようとすると、自分の仕事の現場に適用しようとすると???がいっぱい浮かぶケースが多かった。一番難しい現場での適用を一つの形で見せてくれたのはとてもおもしろかったし、ためになった。

 女子マネージャがドラッカーのマネジメントを高校野球に適用するっていう設定が、意外性と話題性だけじゃなく、ビジネスではない場に適用させて見せるというのがより想像力を必要とするケースになっていて、こういう風に解釈して現場に合うようにちょっぴり飛躍して考える手もあるんだという現場適用時の一つのいい参考になっている。

 そして何よりも、この物語の主人公のみなみちゃんの行動力がすごい。現場に適用するためには、マネジメントのエッセンスを相当理解していないと出来ないことだとは思うので、ドラッカーのマネジメントをきちんと読んでみようと思う。(amazon.co.jp レビューより)

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